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現代スペイン人気作家展
20世紀初頭ピカソ、ミロ、ダリといった巨匠を輩出し、現代でもタピエスなどの活躍など、いかにも抽象的なイメージの強いスペインの美術ですが、特に近年、絵画本来の具象的な絵画が再び人気を集めています。
今回ご紹介する三人の画家はスペイン具象画壇で注目を集めている人気作家です。三人ともバルセロナを中心としたカタルニア地方を活躍のベースとしています。
われわれ日本人はしばしば「情熱の国」と譬え、闘牛とフラメンコ、そしてアンダルシアのひまわり畑などをイメージしがちですが、スペイン人がスペインを語る時、よく'Sol y sombra'(太陽と影)という言葉を使います。陽射しが強いほどそれが作り出す影は色濃くなります。それはスペインの地域性や歴史にも言えます。
フランスや他のヨーロッパとは異なる、現代スペインの印象派ともいえる三作家の新作をお楽しみください。
フラスケ「陽だまりのブーケ」6F   378,000円

ダニーロ Danilo Fernandez
1954年、エルサルバドルに生まれる。サン・エルサルバドル美術学校にて絵を学ぶ。76年スペインに移る。79年の初個展以来、多数の展覧会を開催。ヒローナ絵画展第一位、バルセロナ水彩画展第三位受賞。
スペインを始めとして、フランス、アメリカそして日本と世界的に個展を開催し高い評価を得ている。輝く光を煌めく色彩で表現する幸福感溢れる風景画は、多くのファンを集めている。
ダニーロ 「花の咲く村」 6M 420,000円

フラスケ 'Immaculada' Faixa Frasquet
1965年 スペイン・バレンシア地方のアリカンテに生まれる。アルコイ美術学校で絵画を学ぶ、その間4度受賞。サンジョルディ協会展次点、ビルバオ・ヴィスカヤ銀行展次点、P.エドゥアルド・ビクトリア受賞。その後、アルコイ芸術職業学校で絵画とデザイン、 バルセロナのラ・ロンハ美術学校で壁画を学ぶ。グループ展、個展を重ね、その他アルコイ、コンセンタイナで壁画の制作、公共作品を多数依頼。スペイン国内はもとより独、イタリア、ポルトガル、アメリカでも広く紹介されている。
名前の前に[Immaculada]と冠される事が多い。カタラン語で「汚れのない、聖母の」を意味する。
フラスケ「フローレス」3F   210,000円

レケナ  Juan Jose Requena
1945年 スペインのアルメリアに生まれる。
アルメリアの公立美術学校、その後アテネオアカデミー(バルセロナ)で学ぶ。
自然風景のもつ神秘的な光に魅了され、独特の印象派的な筆致に特長がある。自らが愛するカタルニヤ地方の川や湖のせせらぎ、木立などの何気ない風景を主題に、風景画家として高く評価されている。
アルメリア、ヴィゴ、バルセロナ等スペイン各地のほかコリウール城、マジョルク宮殿、カルカソンヌアート(以上フランス)、デュガルアート他(アンドラ公国)、フランシスギャラリー・マンチェスター(英国)などで展覧会を開催。
レケナ 「晩照」 10F 630,000円

これまで(2000年8月以降)ここに掲載された展覧会です。