加藤曙見書作展
放浪
 -金子光晴を書く-

会期:2005年11月18日(金)〜23日(水)
  (会期中無休 入場無料)
   午前11時〜午後6時(最終日午後4時まで)
会場:毎日アート出版画廊
  
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-7-16 報道ビル1F
  
画廊直通 03(3233)7383

 7度目の加藤曙見さんの書作展。今回は金子光晴。
書というのは不思議なモノで、書いた人自身の内面の言葉のように見えてくる。
それは美空ひばりの歌がひばりさん自身が作ったものではないのと同じ様に。
その共振のありどころに芸術が潜んでいるような気がします。

「金子光晴知らないから、書はわからないから、と言わずに白紙の状態で一度見てください。素直な目と心で見て、加藤曙見の書は、おもしろい、でも、気持ち悪い、でもいい、何かを感じてほしい。」
とは、加藤さんのコメント。

会期中は加藤さんは画廊に居りますので、ぜひお越しください。

「どっからしみ出してくるんだ この寂しさのやつは」
「飴のやうなエーテルに ただよふ天使の腋毛 鷹のぬけ毛」
「ただひとり反對をむいてすましてるやつ おいら
おっとせいのきらひなおっとせいだが やっぱりおっとせいはおっとせいで ただむかうむきになっているおっとせい」
「かへらないことが最善だよ」
加藤曙見(かとうあけみ)
福井県福井市生まれ。昭和53年より書を始め、58年に千葉の書家、木村三山に出会う。会に属さず自由に活動する木村の姿に感銘を受ける。63年に木村が逝去した後、漢詩、歌、誌などをテーマに初個展を開く。以後、年一回福井市内で個展。平成6年からは長崎市島原市の復興イベントの一環で「春爛漫」展に出品。また、東京などの画廊で個展や現代歌人、詩人達とのコラボレーションでも作品を発表していく。

略歴
昭和53年 書道会に所属。当初より自由に書きたいと考えていた。
  58年 千葉の書家、木村三山に出会う。木村の主宰する現代書詩創風会に入会。
  63年 木村三山逝去。初個展「加藤曙見書作展」開催。
平成 元年 福井市内で個展開催(以後9年まで毎年)
   6年 「春爛漫」展(長崎県島原市)出品。(以後毎年)
   9年 個展「萩原朔太郎を書く」(12月、東京神田・毎日アート出版画廊)
  10年 共同展「フォーシーズンズ」(9月、伊豆下田・ギャラリー田)
  11年 個展「女色夢幻」(7月、東京神田・毎日アート出版画廊)
  12年 個展「五月の鷹−寺山修司の作品より」(11月、東京神田・毎日アート出版画廊)
  13年 個展「私の上に降る雪−中原中也を書く−」(11月、東京神田・毎日アート出版画廊)
  14年 個展「私の上に降る雪」(6月、福井市・ギャラリーサライ)
      個展「山頭火行乞記より」(11月、東京神田・毎日アート出版画廊)
      小企画展「私の上に降る雪」(11月、山口市・中原中也記念館)
  15年 個展「あんずよ燃えよ−室生犀星詩より−」(9月、金沢弥生郵便局、11月、東京神田・毎日アート出版画廊)
  16年 個展「イノセント -宮沢賢治を書く-」(9月、金沢弥生郵便局、11月、東京神田・毎日アート出版画廊)
   17年 個展「
作品集:「私の上に降る雪−中原中也を書く−」(発行:ジャパンビルド)
    「山頭火行乞記より」(発行:ジャパンビルド)
    「あんずよ燃えよ -室生犀星詩より-」(発行:ジャパンビルド)
     「イノセント -宮沢賢治を書く-」(発行:ジャパンビルド)
これまで(2000年8月以降)ここに掲載された展覧会です。