千利休書状 十六日古織公宛東京国立博物館所蔵
木版画軸装 限定250部

茶聖 千利休が高弟 古田織部へ贈った茶にまつわる貴重な書状を
滋味あふれる木版画と趣深い京表装で味わう 四百年の時を超えた侘びの美

原  画/千利休書状 十六日 古織公宛
原画寸法/29.5x40.2cm 紙本墨書
所  蔵/東京国立博物館
    ※東京国立博物館画像データ提供
     Image: TNM Image Archives Source: http://TnmArchives.jp/

【仕様体裁】
版種 伝統芸術京都手摺木版画 
   ※文化庁無形文化財技術指定(国宝技術指定)
   及び「京版画」として京都府伝統工芸品知事指定
彫師 松田俊蔵(文化庁指定「浮世絵彫摺技術保存教会」、京都木版画工芸組合所属)
摺師 佐々木茂(同上)
版元 京都芳中庵(同上)
用紙 最高級越前純手漉和紙 岩野平三郎製紙所(福井県無形文化財指定)
解説 松原茂(東京国立博物館上席研究員)
複製画面寸法 28.6x39cm ※原寸より3%縮小
軸装寸法 114.5x46.5cm
版数摺度数 8版19度摺
部数 限定250部 限定版号入り
   ※限定部数の摺り完了後版木を焼却します。
表装 京表具輪補仕立(茶掛表具)
   一文字 正絹西陣織竹屋町金襴
   中廻し 正絹西陣織風通錦紹パー地唐花紋
   天地  正絹西陣織古代紬パー
   軸先  本漆黒塗
桐箱 表「古織公 参る 人々御中」、裏「利休」(印判刷)

完売


茶聖・千利休と消息
 戦国の乱世に信長、秀吉に仕え、茶の湯を日本を代表する文化遺産にまで昇華させた千利休(1522-1591)は、「天下一の茶人」とよばれたその高い名声とは逆に、簡素で自由な創造性と高い精神性に充ちた「侘び」の美意識をもって茶の道を改革、現代の茶道の基礎をつくりあげました。
 茶の湯の道具の中で一番大事にされるものが「掛け物」です。掛け物としては墨蹟や絵画など広範囲にわたりますが、そのなかに「消息」と呼ばれる掛け物があり、茶道にゆかりのある人物の手紙を掛け軸にしたもので、特に利休の「消息」は尊ばれています。「消息」に関しては筆者そのものを拝むため、その内容を問うことはあまりありませんが、茶に関する内容のほうが喜ばれます。「十六日古織宛消息」は利休が愛弟子の古田織部に「焼茶碗」を贈り届ける際にあてた手紙で、その茶にまつわる内容と宛名が古田織部であることから、より特別に貴重な掛け物とされています。この度、東京国立博物館の許可をいただき、滋味あふれる木版画で復刻、京表装で風合いのある茶掛けとして謹製いたしました。お茶のひととき、利休の大事にした「和敬清寂」のこころを感じながら御鑑賞いただければ幸いです。
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