尾形光琳 国宝「紅白梅図」〈軸装〉 [ 限定200 部] 【仕様・体裁】 ホームページへ戻る |
尾形光琳 国宝「紅白梅図」〈額装〉 [ 限定200 部] 【仕様・体裁】 ホームページへ戻る |
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日本美術の最高傑作 渦を巻き、流れ下る。 両岸にあふれ出し、たっぷりとした曲線を描きながら、見る者の胸に押し寄せる。 雪解け水なのだろう、豊かな水かさは、今まさに春が訪れたのだと告げている。 白梅は流水に枝を差し伸べている。紅梅も 生命の水 に触れ、喜悦している。 金箔地の上に快く伸びた枝、ふっくらといまにも咲きほころびそうな蕾。 金の明といぶし銀の暗、樹間の力と花芯の繊細、角ばった枝の直線とゆるやかな流水の曲線。 紅梅花の艶麗、白梅花の気品。 光琳の好んだ色や形には、いかにも王朝風のみやびがある。 尾形光琳 (おがた こうりん)万治1年―正徳6年 江戸中期の画家。京都の呉服屋の家に生まれる。通称、市之丞。若いころ山本素軒に狩野 派を学ぶ。生家の所蔵品の本阿弥光悦の薪絵や宗達の絵に触れ、その作風の復興を志した。 「琳派」の名は光琳からとられた。遺産を放蕩した40台に代表作『燕子花』屏風を描く。 その後江戸に下り、大名の津軽家に仕え、狩野派風の絵を描く。この江戸在住期には『躑 躅図』など情緒的な作風に特徴がある。京都に戻った晩年には後世に大きな影響を与えた 名作『紅白梅図』などを制作。尾形乾山は実弟。 |
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