葛飾北斎 冨嶽三十六景

アダチ版 ◎注文制作

世界の霊峰、富士
世界中の人たちが訪れる人気の霊峰、富士山。その雄大で美しい姿に、いつの時代も人は敬愛の念を抱いてやみません。とくに江戸時代には「富士講(ふじこう)」という富士山信仰が庶民の生活の一部となるほど大流行し、富士山は富士詣をする人たちで大変賑わった、と言われています。

日本が誇る浮世絵師、北斎
葛飾北斎(かつしか・ほくさい)は、江戸時代後期に活躍した「浮世絵師(うきよえし)」です。浮世絵師とは、肉筆画や木版画の原画を描く人のことです。
北斎は自ら「画狂人」を名乗り、国内外の絵画技法を研究し「森羅万象尽くして描かざるはなきかな」と呼ばれるほど多彩な作品を描き続けました。北斎の名は現代でもよく知られ、米国「ライフ」紙で「この1000年でもっとも偉大な業績を残した世界の100人」の一人として選ばれたこともあります。

冨嶽三十六景は時代を超える最高傑作
冨嶽三十六景は、当時富士講が大流行する中発売された、46図からなる北斎晩年の大作です。日常生活の中にある富士山がさまざまな角度から描かれ、庶民はこぞって冨嶽三十六景を求めました。あまりの人気ぶりに、当初予定していた36図に10図(裏富士)が加わり全46図となりました。中でも「凱風快晴」と「神奈川沖浪裏」は「赤富士-Akafuji」「浪裏-Namiura」と呼ばれ、今も世界中で人気の浮世絵です。冨嶽三十六景は時代を超える浮世絵最高傑作なのです。

こだわりの「アダチ版画浮世絵」
アダチ版画研究所は、創業以来八十年、江戸の伝統を受け継ぎながら、高度な木版技術をもつ彫師と摺師の手で、千二百種類以上の浮世絵版画を制作してまいりました。版木は山桜、紙には人間国宝である岩野市兵衛氏の手漉き和紙を使用するなど、一級の材料と熟練の職人技で作り上げる「アダチ浮世絵版画」は、世界中のお客様にお喜びいただいています。

財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団について
先人が懸命に生み育ててきた貴重な「伝統木版」の技術がいままさに消えようとしている今日、伝統木版画の制作技術に係る、後継者(彫師、摺師、版元等)の育成、支援をはじめ技術保存、研究等の奨励を行い、広く一般の普及啓蒙を図り、我が国の美術文化の発展に寄与することを目的に、平成六年七月、文化庁所管の財団として許可され、活動をつづけています。今後とも伝統木版画の技術保存・継承のため皆様方のご支援、ご理解を賜りますようお願いいたします。

【仕様・体裁】
画寸法…天地 約26センチ×約39センチ
版 種…木版
用 紙…越前生漉奉書
監 修…(財)アダチ伝統木版画技術保存財団
制 作…アダチ版画研究所
価 格…632,500円(税込)


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