九谷焼伝統工芸士 三浦銀泉 作 青粒四樹図文香爐「吉祥不尽」 あおちぶしじゅずもんこうろ きっしょうふじ 九谷伝統の技を伝える陶匠・三浦銀泉師が 【仕様・体裁】 |
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【四面に描かれた吉祥の図柄】 | ||||||||||||||
長寿と家運隆盛を象徴する黒松 | 漲る生命力で繁栄をあらわす青竹 | 「産め」に通じ、子孫繁栄を象徴する紅白梅 | 「難」を福運に転じる難転(南天) | |||||||||||
青粒(あおちぶ)とは明治から大正にかけて確立した九谷焼の加飾法のひとつで、磁胎に黒銹を塗り、その上に青の盛り絵の具を一粒ずつ打ち付けることからこの名称があります。粒の大きさ、間隔の均一さなど極めて高い技術が要求される技法です。この作品では金盛りで施された鉄線と唐草をモチーフにした文様が「青粒」に囲まれるように描かれています。 火屋の部分には霊験あらたかな富士(不尽=尽きることがない)を型どり、胴部の四面の丸窓には吉祥の松竹梅と南天が九谷が誇る色絵で描かれています。松は長寿と家運隆盛を祈願し、竹は漲る生命力の象徴として繁栄をあらわします。梅は一年の一番はじめに咲く「花魁」として出世をあらわし、「う(産)め」が子孫繁栄にも通じます。そして南天は難を福運に転ずる(難転=なんてん)縁起木とされています。また胴体の下部には朱地に金盛りで七宝の紋様が描かれています。 法事、祭事などのお供え、香りを楽しむため、もちろん美術品としての観賞用など日常のさまざまな場面にあわせて、長年九谷で作陶を続け伝統の技を磨き続ける銀泉師が一点一点心を込めて作り上げた珠玉の逸品をご愛蔵いただきたくご案内申し上げます。 |
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三浦銀泉 陶歴 昭和25年 石川県寺井町に生まれる、本名銀三。 45年 第一期九谷焼伝習生 平成 2年 第9回デザインコンクール伝統的工芸品賞受賞(以後毎年受賞) 5年 第12回九谷焼産業デザイン公募展奨励賞 7年 通商産業大臣認定伝統工芸士 12年 全国伝統工芸士展出品、以後毎年出品 16年 池袋東武百貨店にて個展 現在 伝統工芸士、銀泉窯(辻清明命銘)にて作陶 |
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