浄土宗の僧。蕉門俳諧の主導者。明和3年35歳で住職を辞し、洛東岡崎に草庵を結ぶ。芭蕉吟「はるたつや新年古き米五升」に因んで五升庵と命名、以後没するまで芭蕉顕彰の俳諧活動に生涯を捧げた。義仲寺での芭蕉忌法要、芭蕉塚建立、芭蕉堂再建はもとより、『奥の細道』の校訂を手始めに、『芭蕉翁発句集』『芭蕉翁文集』『芭蕉翁俳諧集』などを刊行、芭蕉作品の全体を編纂整備する。芭蕉顕彰の総仕上げとして、寛政5年の芭蕉翁百回忌供養に芭蕉の徳を永遠に頌美する書物として、『芭蕉翁絵詞伝』を結実させる。
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