葛飾北斎「冨嶽三十六景」
完全復刻木版画全四十六図【限定150部】

江戸末期に登場した天才画家・葛飾北斎
ジャパンが世界の芸術の頂点に立った記念碑的名作「富嶽三十六景」
新たに版木を制作したこだわりの復刻版!

【仕様・体裁】
監  修:山口桂三郎
(国際浮世絵学会会長、立正大学名誉教授)
彫  師:伊藤進、小池茂、遠藤光局、渡辺和夫、石井寅男、文寿礼三
摺  師:板倉秀継、伊藤達也、岩瀬孝市、佐藤景三、松崎啓三郎
限  定:150部(奥付シールに限定番号入り)
版画用紙:特漉越前生漉奉書
絵柄寸法:天地25.7x左右38.4cm
体  裁:特織布装帙函入り
専用額付(額寸法…天地40.3x左右54.5cm)
版元 報道出版株式会社
発行 平成16年1月
税込価格 630,000円

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伝えたい日本の木版画芸術
 錦絵と呼ばれた多色刷木版画が初めて作られたのが一七六五(明和二)年。北斎がこの世に生を受けたのがその五年前であるから、北斎の成長が錦絵の発展と重なる。当時の江戸は町人文化真っ盛りで、文化的娯楽の一翼を担った錦絵も大いに人気を集めていました。政府による度かさなる贅沢禁止令も、人生を楽しみ始めた世相の裏返しともいえます。贅沢品とみなされた錦絵も版数の制限などさまざまな規制の対象となりますが、その一方で、厳しい規制のなかでいかに多彩な表現が出きるかが競われるようになりました。そこで版元、絵師、彫師、摺師の技と知恵が一体となった総合芸術として、錦絵は大きな発展を遂げていきます。なかでも北斎や歌川広重といった絵師の生み出した作品は大人気を博し、日本という未知の国を西洋の人々に衝撃とともに知らしめました。
 印刷技術の発展とともに版画は芸術というジャンルで生き延びています。なかでも木版画は日本が発展させた最高の芸術であるとともに、次世代へと遺していきたい伝統でもあります。今回の復刻版では文化庁指定の浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属する彫師、摺師の名匠が、北斎が意図した当初の仕上がりをめざし、あえて古色などの加彩を避け、初版に限りなく近づけました。印刷物では考えられない木目の美しさと描線の鋭さ、厳選、調合された絵の具のあざやかさ、そしてなにより江戸末期の人々が熱狂した錦絵の雰囲気をあじわうことが出来ます。是非この機会に北斎の名作「冨嶽三十六景」の木版画復刻版を手にとりご愛蔵いただきたくご案内申し上げます。
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